2012年12月25日火曜日

年越し寒波ならぬ、年越し株暴落はありうるのか?

今朝は快晴とまでは行かないが、美しい青空が広がっている。雪も降っていない。「ハテ、今日はクリスマスだ、昨日もいい天気だったが、クリスマス寒波はどうなったのか・・・」、そう思って新聞の天気予報欄をみると、今夕から北海道南部、日本海側でも暴風雪になるよし。「なんだ、夕方からか、じゃあ大学に行って部屋でも片付けてくるか」と、カミさんと話しているところだ。

その新聞には某週刊経済誌の広告がある。
アベノミクスでプチバブル。東証株価1万円根固めの根拠。追い込まれる日銀、追加緩和策も。
何だか、世界と切り離された日本国で日本人が「裏に道あり、花の山」とばかりに宴を催している、そんな雰囲気である。しかし、小生、どうにも心配で11月末に手持ちの株を売却したまま、まだ買い戻していない − というか、これほど急ピッチで上がってしまうと、危なくて買うに買えないものだ、もちろん買わないリスクはあるにせよ。

カネにかけては一家言あるスイス人たちはどう見ているのか?そう思ってNeue Züricher Zeitungをみると以下の記事があった。
Eine Einigung vor dem Jahreswechsel gilt nun als zunehmend unwahrscheinlich. Wie hoch die Kursrückschläge am Aktienmarkt ausfallen dürften, sollten die USA ungebremst über die Klippe rasen, ist schwer abzusehen. Ein Stratege des New Yorker Brokers BTIG hält etwa ein Minus des S&P 500 von bis zu 15% für möglich.
Source: NZZ, Samstag, 22. Dezember 
 アメリカで調整中の<財政の崖・回避策>の決着は年内は難しくなりつつあると見ているようだ。もしアメリカ議会で案がまとまらず、そのまま財政の崖から飛び出してしまったら(ungebremst rasen)、その場合の経済的ショックは予測しがたいが、ニューヨークの証券会社は15%程度(!)の暴落もあり得る、と。そんな見方を紹介している。日経平均が連動すると1000円〜1500円の暴落も予測範囲内に入るのだから、これは怖い。大きなリスクである。

上の記事のヘッドラインは

Welle der Euphorie läuft am «Fiskal-Kliff» aus

思うに、11月下旬から何の拍子か上がり始めた今回の株価上昇劇は、フランス、中国、アメリカ・・そして日本・韓国と続いてきた政権交代(もしくは政権継続)をきっかけに、何かこれまでにない新しい事が始まる兆しではないか、そんな浮かれた気分(Euphoria)が超金融緩和と相まってもたらした宴会のごときミニバブルであったのだろう。その宴会もそろそろ終わりであるというのが上のヘッドラインである。

いずれにせよバブルはバブルだと感づかれた時に破裂するものだ。危ない、危ない。12月第1週辺りで波乱があるという見込みは見事にはずれ、ここにきて持たないリスクはあるものの、買うのはいつでも買える。米議会の調整を確かめてから買い戻すことにしよう。

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