報道によれば、自民党+公明党で300議席前後はとりそうな見通しとのこと。驚きだ。民主党が惨敗するだろうことは、2009年政権交代後の体たらくをみれば − まあ、冷静に民主党を観察していれば、事前にかなりの確度で混乱が予想されてはいたが − 民主党の惨敗は当たり前ではある。それにしても日本の有権者の左右の振れは極端で、このくらい変化が激しい有権者を相手にしては、政治を志す候補者は何をどう訴えていけばいいか、さっぱり分からないだろう。互いに暗中模索とは、このこった。「鬼さん、こちら」では鬼だけが周りが見えず、他は見えているのだが、日本国の国政選挙はそれより酷い。全ての人が目隠しをされているようなもので、手で探り合っているというのが、実情だろう。だから、前から書いているのだな。選挙はいまや「抽選籤引き会」と同じ、自分が票を入れた候補者が真っ当な議員か、イカサマかは当たるも八卦、当たらぬも八卦。運・不運の世界なのであると。区割りが違憲状態にあるなど、確かに問題ではあるが、形式的なものであり、誠に些末な問題ではないか、小生、正直なところそう思います。
これで自公が300議席とって、安倍新首相が組閣するとする。ところが、またもや閣僚の一人が気分が高ぶったのか失言する。あるいは政治資金規正法に抵触するような経理が発覚する。そんな成り行きが、今から想像されるのだな。
来年(2013年)7月には参議院の任期満了選挙がまたあり、議員の半数が改選される。そこで、またまた、支持率をさげた自民党が惨敗して、非自民が結集して「ねじれ国会」になる。政治は、またもや膠着状態になって、動きがとれなくなる・・・
上の近未来想像図が実現すれば、1回目の安倍晋三・自民党内閣、2回目の菅直人・民主党内閣、3回目の安倍晋三・自民党内閣で<与党転倒劇3連チャン>とあいなる。仏の顔も二度三度だ。もしこうなれば、確かに政党も政治家も能力が不十分であるし、制度にも欠陥がある、それはそうだが、それにもまして今の時代の日本の大衆が「愚者の集団」であることの何よりの証拠であると、外国は言うだろう。特に中国辺りは「そおれ、みろ」と言わんばかりに論評するだろうねえ、「あんな不安定な政治でいいのか」と・・・海外のそんな揶揄に対して、日本人は返す言葉がない。そぞろ怖さを感じる、というか明日への「漠然たる不安」を覚える今日この頃であります。
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