~~これは白老牛で作った〇〇△△です。わかりますか?
~~何でしょうねエ・・・
~~これ実は、白老牛で作った生ハムユッケジャンなんです!
小生「何と、白老牛で作っているのか、勿体ないねえ・・・」
カミさん「わたし、いらないなあ」
小生「だけど、あのデパートだからサ、例のおいしいコンビーフならいいんじゃないかな、白老牛のコンビーフなら一度食べてみたいねえ」
カミさん「売れないと思うけど」
小生「あれかな、白老牛に対して礼を失しているかもネ。そこもと、何か勘違いをしておらぬか!この白老牛をコンビーフごときに用いるとは、何たる了見じゃ!」
カミさん「ハハア、ご無礼の段、ひらにご容赦を・・・ってやつだね」
名案のように思えても、実は心得違いというのは、何ごとについてもあるものだ。そんな時に助けになるのが、体系的なカリキュラムに沿って、専門的な勉強をしておくことだ。「それはないでしょ」という簡単なミステークを避けることは、くだらない議論を避け、時間多消費型の迷走状態をつくらないようにする何よりの秘訣である。
× × ×
こんな報道がある。
渡辺喜美・みんなの党代表
安倍政権が唱える(改憲規定のある)憲法96条の要件緩和には、みんなの党も賛成だ。だが、優先順位として、まず公務員制度改革が必要だというのが、みんなの党の基本的な立場であります。憲法改正の要件が緩和されて、時代に適応した憲法改正が可能になったとしても、その受け皿となる官僚機構がまったく時代にそぐわない、今のままの状態が続いたなら、極めてチグハグになる。まずは、官僚制度改革が優先されるべきだと、強く主張してまいりたい。(党役員会で)
(出所)朝日新聞、2012年12月18日16時42分 配信憲法とは国の姿をどのようにして作っていくかを示すものであって、言うならば国家戦略の柱をなすものであろう。日本という国のあり方について理念がまずあって、それをどのように追い求めて行くかという設計図と戦略が次に来て、ではオペレーションとしては誰がどのような組織と配置で担当していくのか。それが組織戦略である。
10年ほど前に文科省の新制度である専門職大学院に移って、ビジネススクールという所で授業をしている。制度自体がアメリカ直輸入に近いものだから、理念とか戦略という言葉は頻繁に使う。
戦略といえば、多々、ビッグネームが上がるだろうが、まずはアルフレッド・チャンドラーの名前は必ず入る。ま、戦略分野の大物だ。同氏の"Strategy and Structure"(戦略と組織)は一世を風靡した古典だが、中でも
組織は戦略に従うという格言は、今学期も何度口にしたか分からないほどだ。日本語訳は、ズバリ、上の格言をタイトルにしている。
小生は次のようにパラフレーズして使っている。
いいですか、他の授業でも必ず引用されているとは思いますが、目的が定まって、戦略が定まる。戦略が定まって組織が定まるのです。ですから、戦略なき組織編成はありえないし、目的が不明確のまま戦略をたてようとしても不可能なんです。まず最初に社内組織を変えようかという会社が多いようですが、みんなが賛成するからと言って、目的をハッキリさせないまま、組織をいじってみても、時間とエネルギーの無駄使いなんですよ。だから憲法改正を狙っていくなら、改憲論を先にしておくべきであって、公務員制度や中央省庁の編成は、新しい憲法で定める国の方向に向かって、確実に歩んで行けるように決めるべき事柄である。
最初に公務員制度や官庁のことを議論すれば、必然的にそれは<制度いじり・組織いじり>に堕することは、ロジカルな関係から簡単に予想できることである。にもかかわらず、渡辺代表が公務員改革にこれほど執着するのは、代表にとって公務員改革は組織戦略ではなく、それこそ国の姿そのものであると。そう考えているからであろう。しかし、これは明らかに間違ったものの見方だし、器の小さい政治であるとしか言いようがない。
みんなに貢献する政党だから「みんなの党(Your Party)」だと思っているのだが、みんなの間違いを提案するのでは元も子もない。間違いは、せいぜい「私たちの間違い(Our Mistake)」にとどめておいてほしいものだ。
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