その後―この素材は将来予測には格好の題材なので授業の事後課題にしたので-公表された季節調整済系列を使って、すこし丁寧な検討をやってみた。
そうすると違った絵図が浮かんできた。
下の図は前期4~6月期までに基づいて7~9月期の数字を予測したグラフだ。青い点が予測値、赤い三角が公表値である。
本当は4~6月期の二次速報が出た9月時点で利用可能だった数字を使うべきなのだが、そこはヨモダ(つい四国方言が出た・・・)をして、11月速報における4~6月以前を使っている。
7~9月期の事前予測値は前期比でプラス0.07%(年率0.3%)と出た。う~ん、確かにプラスの予想だねえ…。思わず納得。公表値は当初予測値を0.48%下回った。そのために前期比は▲0.4%(年率▲1.6%)に沈んだ。
当初予測値から0.5%下振れするのは確かに大きいと感じるかもしれない。とはいえ、(上図から明らかなように)マクロ経済に伴う不確実性を考えれば、それほどの驚きには値しない。これまた変わらない事実である。
それにしても本日公表された7~9月期・二次速報値ではマイナス幅が更に広がった。7~9月期には負のショックが発生した点について疑いはないようだ。「負のショック」、つまり一過性の予想できなかったショックといえば、やはり悪天候と気象災害が思い浮かぶ。とはいえ、悪天候がどの程度までマクロ経済に影響を及ぼしうるのか?勉強不足でよく分からない。「全国的な悪天候」でなければ影響はローカルなものにとどまり大したことはないはずだ。
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