ムベなるかな…という印象である。と同時に、自らがこんなことまで何故しなければならないのか、と。そんな感想もある。
犠牲者の両親の胸中は察するに余りある。A社の報道記者一人に気持ちを伝えるならまだよいだろう。A社の次にB社から人が来訪してもまだいいだろう。
ところが放送局の数だけ、いや最近はワイドショー番組が専属のリポーターを派遣する方式が広まっているようでもあり「放送局」の数だけというより「番組」の数だけと言うべきだろうが、加えて新聞社の数だけ、週刊誌の数だけの取材陣が膨大な数のカメラとともに押し寄せれば、嬉しいお祝いの場ですら辟易とする。同じ話をするにしても疲弊する。まして突然に被害者家族の立場に立っているならその心情は更に深く傷つくというものだろう。
営利活動(←有料CMを放映する以上は定義から営利活動となる)は自粛するべきだと、端的に感じるのだ、な。
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「退職代行業サービス」がサービス拡大をすれば一層の成長につながるはずだ。「過剰な取材を控えてほしい」という「取材自主規制願い」を代行業サービスのメニューに是非含めてはどうだろうか?
図らずも世間のターゲットになってしまい、心無いメディア・スクラムの被害を受けたり、風評被害の後遺症に苦しんでいる人々は、「取材自主規制願い」の作成とメディア各社への配布、警察、市町村など公的機関や日弁連の人権擁護委員会への提出などを代行してもらうのに十分な理由がある。
誠にこの世はリスクに満ちている。悪意によるリスクもあれば、過剰な善意によるリスクもある。無関心によるリスクも当然ある。リスクはリスクに応じた保険サービスでカバーされるべきだ。そしてマスメディアの餌食になることもこの浮世のリスクの一つである。
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