2021年9月4日土曜日

ホンノ一言: 菅内閣は確かに「仕事」をした

本ブログはWebLog、つまり「航海日誌」のつもりで書き続けているが、それでも世の中であったことを全て記録するのが目的ではない。とはいえ、菅総理が任期一杯勤めた後は自民党総裁選には出馬しない、10月(か9月内?)には新総理が首班指名され、その後すぐに衆院選がある。これくらいはやはりメモしておこう。

昨年10月に発足した菅内閣については、以前にも投稿したことがあって、その時は短期間内に達成した実績をけっこう評価している。

たとえばこんなことも書いている:

携帯料金の引き下げに目途をつけたことが一つ。それから、何かと批判の多い「GOTOトラベル」だが、これは危機にある観光関連業界(ホテル・旅館、航空、鉄道、観光バス等々)を救済するための緊急経済対策である。その目的は概ね達成されつつあったのだから政策は成功している。デジタル庁も然り。無駄な押印手続きの廃止も然りだ。アメリカの反応を心配すれば当分は無理だろうと思われていた「RCEP(Regional Comprehensive Economic Partnership):東アジア地域包括的経済連携」も(何と!)首相就任早々の時点で署名に踏み切った。安倍前首相には出来なかったことだ。首相就任以来僅か2か月で得た戦果としては上々であるという判断に反対する人は、実績によらず自民党政権に絶対的に反対する極左勢力のみであろう。

ただ一つ、新型コロナの感染対策には失敗した。経済政策を推進する大前提である《感染抑え込み》が出来ていないからだ ― それでも欧米に比べればゼロの数が一つ、二つ少ないのだが、現実に医療が危機的状況に陥っている以上、感染抑え込みには失敗したと言わざるを得ない。

前の投稿は昨年12月5日。それから9カ月がたった。十分に長い時間ではないが、短すぎるとも言えまい。結局のところ、検査体制拡大、医療体制強化、ワクチン接種促進、新薬開発支援というコロナ感染対策のうち、合格点をつけられるとすればワクチン接種だけかもしれない。それでもワクチンの早期特例承認がもっと前倒しできなかったか。もしそれが出来ていれば年齢が比較的若い層にも接種が進み、東京五輪中のデルタ株感染者激増という事態は防げたかもしれない。憾みが残るとすればこの一点だろう。 

菅内閣のこの1年については少し以前に既に投稿している。今夏のオリパラ開催も前首相の代理として開催責任を引き受けたようなものだろう。粘りに粘ってオリンピック・パラリンピックの無観客開催にまでこぎつけた。それも明日5日で閉会だ。無理を押して開会したことの国際外交上の意義は極めて高いとみる。が、国内では政治的体力が尽きる主因になった感がある。やむを得ない。これも「男子の本懐」というところか。

命なるかな。斯の人にして斯の疾あること、斯の人にして斯の疾あること。

Reference:https://blog.mage8.com/rongo-06-10

こう書くと誉めすぎだろうか。

ほかに付け加えることはない。


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