2022年11月7日月曜日

断想:「国内派」、「国際派」は昔から対立するものだが・・・

夢の内容を書き留めるのはバカバカしい。が、昨晩の大河ドラマでは源実朝が夢日記のことを語っていたし、というか、古来、世紀の難問を解決した証明や大発見など、夢がヒントになった例は数えきれない。湯川秀樹が昭和24年にノーベル物理学賞を受賞したが、その時に評価された中間子理論も夢がきっかけであったと伝えられている。研究業績などさして誇れるものを持っていない小生であるが、それでも夢の中で証明を思いついたり、新しいプランを着想したりした経験は多く、いい夢をみると、忘れないうちにメモしておいたものである。

今朝、起きる前に見ていた夢も、大した内容ではないが、面白いやりとりであった。誰かと雑談をしていた(ように思う):

友人:「戦略」という言葉は嫌いだな。なんだか右往左往しているイメージしか伝わってこないからネ。

小生:最近10年かその位かなあ、戦略、戦略と言い出したのは。

友人:普通に「政策」と言えばいいんだヨ。ロクな「政策」を決められないから、「戦略」などと言って、政策以上のことをしようとしている印象を作りたいんだろう・・・「戦略」、即ちアリバイ造りだな。素直に「こうしたい」って、簡単直截に、言えばいいのにね。戦略よりは目的が本質だろ?

小生:戦略的な政策形成ってことなら、先ずは《国際外交戦略》ってことになるのが、今の世間の常識だろう?

友人:浅はかだよナア・・・全く!憂慮に堪えんとはこのことさ。

小生:何だか老人のボヤキだな(笑)。じゃあ、何が最重要なんだ?

友人:自分が暮らしている社会を「国」として意識するなら、先ず《人口政策》がある。人口政策を前提にして《経済政策》がある、その上に《社会政策》その他の《国内政策》があって、これらの国内政策を実現していくための《外交政策》が決まる。これ以外の理屈があるかい?この理屈は、日本だけじゃあなくて、ドイツやフランス、韓国やベトナム、アメリカや中国といった超大国にも言えると思うけどな。

小生:なるほど・・・、つまり、人口を増やしていくのか、減らしていくのか、平均寿命をどう予測するか、出生率・死亡率をどう見込むか、先ずこれからスタートするわけだな?で、見通された人口が、食っていくためには、何をすればいいか?食料をどう供給するか?労働生産性をどの位に見込むか?食料を輸入するなら、どの位、輸入するのか?外貨は調達できるのか?どんな産業にどのように国内資源を充てていくか?そんな経済政策が必要だ。経済政策が前提になって、教育、科学振興、文化が来る。それで日本の未来社会が展望されてくるから、最後にその理想をどう実現するかを考える。そのための外交をどう進めるのかを考える・・・そう言いたいわけだな?

友人:マ、そういうことサ。こんな原理原則は『三国史』の時代から変わらないヨ。ところが、いまはどうなんだ?まず「外交」が来ているじゃないか。阿呆らしい。対アメリカ外交をどうするか、対中外交をどうするかで、残りの政策を決めているみたいだ。決まった外交を続けるために日本国内で何をするかを決める。そんな順序になっているとしか見えないネエ。アタフタ感、オロオロ感、漂流観があるのはそのためサ。《逆転の発想》は大事だけれど、そんな洒落たものじゃあない。とにかく「外交ありき」だ。じゃあ日本の外交の目的とは何だ?問題を起さない。アメリカにとってプラスの事をする。「価値観の共有」とは言いえて妙だよ。俺にはそうとしか見えないがネエ・・・

ここで、どう言えばいいのかを考えている内に、目が覚めた。ただ、夢の中の正体不明の友人が最後に言った次の台詞

友人:だから、今のロシア=ウクライナ戦争でドイツが苦難に陥ってるけど、ドイツのこれまでの外交方針は間違ってはいなかった。ドイツが今度の紛争にどう対応しようと考えていたか。それも誤りではなかった。そう思ってるヨ。ドイツをここまで追い詰めたのは、ドイツに対するイギリスの「永年の嫉妬」っていう奴さ・・・。ジョンソン首相も辞任したから、これから流れは変わると思うけどネ。

夢とは言え自分が考えているわけだから、なんだか気になっていて前にも一度投稿したことが、何カ月もたったあとで胸の奥からまた表面に浮かび上がってきたということかもしれない。


確かに家族が幸福に暮らすなら、家族のことを真っ先に考えなければならない。隣人との良好な関係は家族が幸福に暮らすためのツールで、隣人と良い関係を続けること自体が目的ではない。隣人関係を守るために家族が大事な事で我慢をするのは本末転倒である。

マ、それはそうなのだが、それにしても何を考えて、こんな夢を見るに至ったか、その理由がよく分からない。


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