大変「下世話」な話題だが、最近TVワイドショーで盛んに出演している国際政治学者の三浦さんのことである。夫君がエネルギーファンドを経営しており(小生は不勉強で知らなかったが)、他企業から預かった投資資金を"in my pocket"したという̚咎で東京地検特捜部の手入れを受けたとのこと。そのあおりで、ご本人のTV出演も降板のやむなきに至るのではないか、と。世間ではそんな噂でもちきりである。
まったく、実に「下世話な話」で江戸・旧幕時代にも似たような横領事件、そのあおりで連れ合いや連れ合いの実家の面子も丸つぶれというのは、数限りなくあったに違いない。
ただ、現下の電力ガス料金高騰、エネルギー危機、原発再稼働への動き等々、周辺・環境の激変期に摘発されたこの事件。三浦さんご本人も菅前首相の抜擢で《成長戦略会議》の委員に就任するなど、文字通り《時代の風》が順風になって売り出し中であっただけに、この摘発劇、背後に誰がいるのか?
疑惑が濃い霧となって渦巻いております。
~*~*~
マ、小生自身は再エネ拡大には、一定の限界があると思うし、あるべきだという立場にいる。
三浦さんが話していた<休耕田活用>にも反対だ。休耕田は、日本国内の余剰資本が農業分野に参入し難くしている諸々の規制がもたらしている問題だとみるべきだ。農業を抑制して、太陽光パネルを設置する方向には反対で、むしろ農業分野の成長を重視する立場だ。食の安全、水資源保護、森林等の植生保護、海洋資源保護、こういった自然環境保護は今後の日本にとって極めて重要だ。そもそも再エネ電力は土地集約的、自然資源集約的であるが、高峻な山岳地の多い日本には適していない。故に、水力発電、太陽光発電、地熱発電、風力発電には一定の制約が課されるべきだ。むしろ(現時点では)安い資本要素を集約的に活用するエネルギー生成戦略を選ぶべきである。
再エネ拡大は将来のエネルギーミックスの柱の一つとしては不可欠だと思っているし、実際、インフラ投資法人は利回りの高さもあって投資対象の柱であるが、守りたいものは守りたい。そういうことだ。
だから、必然的に《原発重視路線》を選ぶことになる。
~*~*~
そもそも「福一原発事故」は、東京電力と言う企業が老朽化した外国(GE)製の原子炉を「呑気に」稼働させ続けた甘い経営から発生したものと考えている ― それが刑事責任を伴うほどのものであったかどうかは司法に委ねるべきだが。実際、2011年の東日本大地震において福島第二、女川など他の原発施設で大事故は起こっていない。原発技術は草創期に建設された福島第一原発から進歩していた。要するに、旧い機械であった。それでも、事故の根本原因は設計の不備ではなく、津波対策が疎かであった点にある。その津波対策が今後将来にかけて不十分となる可能性はもう低い。あとはテロ対策か?しかし、テロならば、(例えば)新宿高層ビル、霞が関ビルを標的にする方がインパクトが大きいだろう……、というか、こんな議論をするのであれば、戦争になったらアソコが危ない、ココが危ないと叫ぶ御仁で溢れるであろう。マ、警備・治安と外交を疎かにしないことだ。極めて大雑把ではあるが、一言で言えば
古くて枯れた技術です。手を抜かなければ大丈夫です。
大筋の理屈はこうなるのではないか。
それはともかく、
これまでにも述べたように、小生は《科学技術の進歩》を信頼したい立場にいる。なので、大都市圏の人口集中地区の建築物に太陽光パネル設置を義務付け、エネルギーの地産地消を目指す位のことは認めてもよいと思うが、居住空間の至る所で太陽光パネルが目に入るのは目障りである。いま暮らしている宅の近くを散策する時に望まれる海越しの暑寒別もふと目に入る太陽光パネル群のせいで台無しになっている。頻繁に買い物に出かけるCostcoの隣地に巨大な風車が回っている風景も、よく言えば「シュールで未来的」であるが、決して美しいとは感じない。遠くから見えるのでドライブの目印にはなるが、目障りでしかない。
野放図な再エネ拡大には嫌悪の感情しか持っていない。
0 件のコメント:
コメントを投稿