2024年11月20日水曜日

断想: 高齢化と少子化は、当然、シンクロするはずのもので・・・

本ブログ内を<幼稚化>というキーワードで検索すれば、無数といっても可であるほど多くの投稿がかかってくる。

つまり、

日本人は、以前に比べて、幼稚化している

と、そんな感想を小生はずっと持っているのだろう、という証拠である。

実際、ワイドショーで出演者が見せる色々な挙措や振りをみていると、

何だか幼稚園にいるみたいだナア

と感じることが多い。実際に視ているのは(時刻からいっても)三十も過ぎた大人達であろうのに。

ただ、視ていて思ったことがあって、カミさんとこんな話をした。

小生: 子供をつくらず、自らが子供のままでいるのが、いまの日本だネエ・・・なんでかな?

カミさん: さあ・・・(笑)

小生:一人っ子なら、お母さんがお姉ちゃんになってあげないといけないヨネ。お母さんが大人であっちゃあ、一人っ子は淋しいからネエ。

カミさん:一人っ子にも同じ年くらいの友達がいるんじゃない? 

小生: そりゃ、そうだ。ン? いるかなあ?……でも何だか、最近の人は幼いと感じない?高齢の親がいつまでも元気だからじゃないかな?

カミさん: そうなの?

小生: いや、自分でも思うんだけど、人ってサ、親や家族を亡くして、「死」というのを痛切に知って、初めて独立精神が身につくと思わない?「無常」を知ると、人は成熟するものだからサ……

カミさん: それはそうかもね。

小生: 子供を持たない今様の夫婦なら、そもそも大人になろうとか、大人であろうとか、感覚そのものがないンじゃないかなあ。親がピンピンしてればネ。

カミさん: う~~~ん、ちょっと、それ分かんない・・・

小生: マ、僕もわかんないけどネ(^^。。_ _

高齢化と少子化は、シンクロして進行してきたが、ミクロ的にもマクロ的にも経済的に極めて合理的な行動をしている。

仮に、高度成長期並みの出生率を今でも維持していれば、日本社会は老人と子供と、被扶養者比率の極端な上昇から、家計は破産寸前になっていたかもしれない。

過去50年間、日本社会はどの程度の出生率(と平均寿命)を維持していれば、結果として理想的人口構造をいま実現できていたのか? ……、確かにこんな数値実験も面白そうだ。


実際、小生が中学生であった時分、一緒に塾に行っていた友人の家庭は、三人姉妹に世帯主の母親を加えた6人家族であった ― それでも当時の習慣というか、専業主婦家庭であったが。1人の稼ぎ手に、5人の被扶養者・・・、正に"good old days"である。1人が5人を食わせることが出来るだけの労働生産性を発揮して、家庭は回っていたわけだから。

父などは『△△さんチも大変だろうと思うヨ』と、何が大変なのか小生にはピンと来なかったが、とにかく何かが大変なんだろうと思って聞いていたことを覚えている。


現在は、夫婦の両親4人がそろって90歳を超えることもザラである。文字通りの長寿社会である。4人の高齢者を最後まで見守るとすれば、高齢者の年金収入、保有資産にもよるが、よほどの余裕が子の家計になければ、更に子供を育てるのは難しい。

以前は、親が子を助けながら子育てをした ― 結婚年齢も若かったし、親もまだ元気が残っていた。近年は、親と子といっても、独立世帯で、かつ遠方に離れていることが多い。晩婚で親も健康寿命を過ぎている。近隣社会は他人の寄せ集めで互いに信用できない。それでいて、高齢になれば子は親を介護したり、扶養したりする。

確かに、これでは子は育てられんワナ

なので、日本人の幼稚化はこれからも進行するのであろう、と。 

ちょっと思いついたのでメモしておく。


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