紙面で予約購読している新聞としては一つになった道新をめくっていると週刊誌の広告が目に飛び込んでくる。目立つからねえ、週刊誌の広告は。
週刊GDにはこんなことが書いてある。『人間、死んだらどうなるのか』、医者・科学者が明かす「死後の世界」; ノーベル賞・山中教授の「死生観」;「天国へ行く人」、「地獄におちる人」とある。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した学者・山中教授まで登場しますか。しかし、死んだあとのことまで生理学・医学の専門家の領分なのか?人間の生命は永遠である、と。そんな霊魂不滅説を信じて書いているのか。分からぬ。
ま、それはともかく、医者・科学者が明かす『この世で生きるという事は』。こんな記事があったらどうするか?誰も信用しないだろう。現に、我々、この世で生きているのである。その我々に向かって「生きる事はかくかくしかじかである」とまとめるなど、人間の一生がこれだけ多様・不平等である、事故死、病死、自殺など死に方もバラバラである中、人生を総括するなど意味がないことは、熟知しているからである。
生きる事すら総括できないのである。死んだ後はこうなると総括できるはずはないであろう。そもそも天国と地獄となぜ二分類なのか?行く手は三つに分かれているのではいけないのか?五段階評価もあるので、秀・優・良・可・不可の各クラスに分かれて、死後の世界、まあいわば第二の<超人生>を始めるのではロジックに反するのか?
編集は自由だが、この程度の記事をカネをかけて出版するよりは、より良質な携帯小説の創作を支援する基金を始めるほうが、日本社会の未来の役に立つのではなかろうか。そんなことを思ってしまいました、はい。
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