ただ1879年も東京には相当な大雪が降ったことは下の浮世絵からも推察がつく。
小林清親 「上野東照宮積雪之図」、1879年
(出所)浮世絵検索
朝日新聞にはこんな解説がある。
明治以降、東京で観測史上、最大の積雪は1883年(明治16年)の46cmだそうですが、いまから200年ほど前の1822年には、品川で2mの積雪があったとの記録もある、と伝えられています。(出所)朝日新聞 DIGITAL, 2014-2-18
昨冬2月(本年2月)の積雪は確かに記録破りのものだった―ただ個人的には2012年から2013年にかけての冬の方がずっと荒々しい暴風雪が12月早々から吹き荒れていたような記憶がある。
ま、何にせよ雪はハラハラと降るのが風流で美しい。というより、雨も風もホドホドが最良である。上の図は、白一色に染まった上野東照宮を女が一人歩いているが、せいぜい10センチ位は積もっているだろうか。それなら俳句の一つでもひねり出したくなるような季節の添え物である。
上の図とは反対の当地は、極北とまではいかないが、昨日大晦日はまた雪がしきりと舞った。今日元旦は吹雪と思いきや、昼までは幸いに晴れていた。と、午後になって初詣に出かけている最中からまた降り出したりと、一喜一憂するような落ち着かない空模様だが、雪五尺より余程ましである。
これがまあ ついのすみかか 雪五尺 (一茶)当地の積雪は日本気象協会のアメダス・データで90センチ。五尺に足らぬ三尺だ。三尺でもスキーから引退して以来、冬の積雪は楽しみではなく、苦痛になってきた。セカンドハウスを買うとすればどの町に買うかで、いろいろネット情報を調べているのだが、白老町はこの時期でもなお積雪1センチ。函館に近い大沼は17センチ。やっぱり住み易いだろうなあと早くいい出物がないかと焦りを覚えたりするのである。
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