2022年9月10日土曜日

一言メモ: 最近の世相に思う狂歌二首

最近の世相を映しているかな、と感じる狂歌を二首。


信教の自由は認めるべきだと口では言いつつ、旧統一教会信者達を社会から排除するべしという世間の言い分はこうか?

信仰を 責むるにあらず 信仰の

   中身が しと 責むるなりけり

『宗教や信仰がダメだと言ってるんじゃないんだ。 お前の信仰の中身が悪いと言ってるんだ。分かるな?』と若い息子に説教する父親のようなものか。


国葬の件に関して:

国葬を 決めし後にぞ 是非を問う

    決めずば決めぬの 是非問いてけむ

国葬が決まってから段々と「なぜ国葬なのか」とその是非を問う論調が高まってきた。それは旧統一教会問題の拡大によるものだとメディアは説明する。内閣・自民党合同葬にしておけば、何も騒ぎなどは起きなかったろうとも言われる。しかし、「国葬を」という強い要望が多分あったのだろう。しないならしないで、是非を問う騒ぎは起きていただろう。

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2022-09-11加筆部分:

どちらも<劇場的報道演出?>には好適な材料であるので世間は盛り上がっている。但し、どちらに転んでも<日中対立>などとはレベルが違う。<国益>がかかっている大問題とは違う。 むしろ話しやすい軽目のテーマだろう。だから大騒動の割に国家崩壊の危機感は薄い。ここがエネルギー危機の最中にあるドイツの状況とは違う。マア、言うなら、サッカーW杯か、野球のWBCに近い感じでテンパッテイル。正直、そんな風な印象を受けてますがネエ。その裏側で、真に重要な課題を担当セクションが真面目に弛みなく検討してくれているなら、それはそれでイイ。こんな見方をしておけば大丈夫でござんすか。

インフレ、景気、為替レートなど経済状況も今後は悪化の方向。五輪汚職もフランス検察とIOC(?)に対して後手に回った分、追い込まれてしまっている。元JOC会長で元宮家の竹田氏まで捜査が及べば元宮家の皇族復帰も難しくなり、皇位継承問題はニッチもサッチもいかず、となると女系継承を認めるしかなくなり、今度は夫となる人選に関連して不祥事が続出、という展開になるのは必至のはず。そういえば、感染症対策。これも政府の低レベルが露呈された分野であった。情報漏洩を怖がるせいかデジタル化も遅れている・・・そもそも、ロシア=ウクライナ戦争が長期化する見込みの中で、日本のエネルギー政策はどんな方向をとるのか。ドイツも既存原発の停止は先延ばししましたぜ。大転換の兆候でしょう。今度もまたドイツにトコトン着いて行くおつもりで?もうドイツだけですぜ。

イヤハヤ、どの設問も結構難問で実力がなければ解けないだろう。危ういネエ・・・

やはり長期政権の後は短命内閣が続くという日本政治の業がいままた出て来ているのかもしれない。非常に大事な時期にネエ・・・何だか普通選挙が始まった大正14年から昭和7年5月15日に犬養首相が暗殺され政党政治が終焉した7年間を連想する。この重要な時期、日本は突然の金融恐慌で銀行取付け騒動が全国で発生、その2年後にはアメリカ初の世界大恐慌、そんな中で日本は金解禁というデフレ政策に打って出る、経済危機が深刻化する中で最後には陸軍が暴走して昭和6年9月18日に満州事変が勃発、外交危機にも陥った。マア、次から次に新規難題が続出したのが、普通選挙開始後の7年間だ。「政党政治はもう駄目だ」という社会不安の高まりが、武断主義・軍国主義・挙国一致(=国民総動員)を育てることにもなった。与野党対立を否定した軍国主義下の普通選挙をその当時の日本人は「あるべき姿」として評価していたのである。

実に危ないネエ・・・

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