2022年9月15日木曜日

一言メモ: 「ロシア=ウクライナ戦争」、意外な展開になってきたのかも

第一次世界大戦は戦争当時国が事前に予想した戦争シナリオは何一つ当たらなかった戦争として有名である。そもそも戦争が起こるかどうかさえ疑問とされていた位であったと伝えられている。第二次世界大戦は偶発的な要素は少なかった。当時のドイツ得意の"Blitzkrieg"は想定を超えるスピードであったかもしれないが、強硬な戦意に対する懸念は十分共有されていたようだ。(日本には)突然と思われた独ソ戦もヒトラー政権の野望がそもそも反共にあったことを考えるといつかは始まっていた。日中戦争が日米戦争、対連合軍との戦争に拡大したことも、当時の中国国民党の基本戦略が成功したとも言えるわけだ。それでもフィリピンに駐留していた米軍が早々に撤退するという事態は予想されていなかったと聞く。

今回のロシア=ウクライナ戦争は、事前に戦争勃発の危険が指摘されていた点を思い出すと、第一次世界大戦のような「何から何まで予想外」といった状況とは違うようだ。ただ、本年2月24日以来、色々な人が様々のコメントを表明したが、やはり7ヶ月程も経ってからウ軍が「ハリコフ奪還」に成功するなどという展開は、誰も予想していなかったかもしれない。

小生、2月24日当日にはカミさんとこんな話をしていた:

カミさん: 戦争になるの?

小生: アメリカは「プーチンは戦争を選んだ」って煽っているけど、昔のような戦争にはならないヨ。ウクライナがそもそも内部分裂して割れているみたいだし。それにプーチンさん、軍人出身じゃないんだよね、スパイ出身だよ。正面から戦車を送り込んで首都キエフを占領するなんて発想はしないんじゃないかなあ・・・

カミさん: そうなの?

小生: それよかウクライナ政府中枢部に内通者をつくってサ、いまのゼレンスキー大統領をどうかするんじゃないかと予想しているけど・・・

カミさん: どうかするって、怖いなあ・・・

なんで戦車を一列縦隊(渋滞?)で進撃させるなんてアホなことをしたのだろう?

これは今でもわからない疑問だ。 

この頃にはこんなことも書いていた。やはり戦争にかけては素人だ。

いまウ国内で義勇軍(?)への志願者が非常に増えていると報道されている。人口が4千万人を超えるウクライナで反露感情が高まっているとすれば、ロシアによる今後のウクライナ運営、いやモトイ、ウクライナ経営がうまく行くのかどうか・・・。

自国に対する「怨念」をつくり出すのはマズイのでは。ロシア側にとっても結構なリスクがある。

「戦争」としては「3日間戦争」、「7日戦争」に分類されるのだろうが、今後、長期間にわたってウクライナ傀儡政権、更にはロシア政府に対する爆弾テロ、自爆テロが頻発していく情勢になれば、かつてイギリス政府の悩みの種であったIRA(=アイルランド共和国軍)を思い起こさせるものになるだろう。

ゼ政権打倒の後のウクライナ経営には苦労すると予想はしていても、まさか戦闘でロシアが苦戦するとは全く想像だにしていなかったことが分かる。

この後、こんな風に続けている:

 武田信玄ではないが

人は城 人は石垣 人は堀

    情けは味方 仇は敵なり

《自他共栄》をはかるのが統治の根本であり、外交でも同じだろうと思うが、どうだろう。ロシアという国家と良好な関係を維持することで自国が繁栄すると。そう思わせていないところが、ロシア外交の問題点である。

・・・ 「勝ちすぎ」は失策だ。「一人勝ち」は最大の悪手である。

まさか、「勝ちすぎ」は失策だ、と注意するべき対象がウクライナになるかもしれない、という状況は誰が想像できていただろう。 

少し以前に

(一方的な)停戦宣言をした上で、

(クリミア半島ほか占領地域を含めロシアが主張する)「ロシア領土」を攻撃する軍部隊に対しては侵略とみなして核による反撃もある。侵略を命令する中枢部への核攻撃も検討対象に含まれる。

こんなことを書いたが、もし実際にこんな声明が(出せる政治的体力をプ大統領がまだ持っているとして)出された場合、 ウクライナや旧・西側はどう対応するのだろうネエ。

いまはこれが気にかかる点だ。プ大統領は20年の実績を見る限り多分「2流政治家」なのだろう。対してアメリカのバ大統領は就任以来の発言、行動を観察する限り、明らかに「3流政治家」に見える。2流と3流の棋士が将棋を指せばどんな展開になるかは予想がつく。世界にとって楽観可能な情勢とは断じて言えないわけだ。鍵は中国の習近平だが、内部の権力闘争はともかく、政治能力は1流なのか、2流なのか、それ未満なのか、分からない。国際情勢の不確定要因はここにもある。

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