2024年6月4日火曜日

ホンノ一言: この日経記事はワケが分かりません

今朝の日経を読んで思ったのだが(他紙であっても同じだが)、紙面に掲載される記事は、たとえ同じ主題であっても、同じ記者が書き続けているわけではないのだろう ― 連載と分かっている特集記事を除くとして。

そうでなければ、

これ書いてるヒト、頭の中はどうなってるンです?

と、心配せざるを得ないような記事がママある。

今日の朝刊には

NYダウ反落、一時400ドル超安 景気減速懸念が重荷に

というヘッドラインが踊っていた。

しかし、最近のニューヨーク市場株価が反落するのは、直前に《良すぎるデータ》が公表されたときだ。景気が良いと、FRBの高金利政策の継続が予想され、故に株価は逆に下がるんだ、と。正直、眉唾ものの説明だと思っているが、そう語られることが最近の流行だ。

この理屈が正しいなら、景気減速が本物なら金利引き下げが予想されるので、株価には追い風になるはずだ。

しかし、景気減速が懸念されるので株価が下がった、と。

これでは、

景気が良けりゃあ、金利先高感で株価は下がる、景気が心配になりゃあ、株価は下がる。

株価が上がるのはどんな時で?

オーソドックスな見通しは、景気回復が続きそうなら株価は上昇、景気後退が予測されるなら株価は下落。株価は先行性をもつ。少し前まではこんな風だったが、最近は、(不思議なことに)逆目になっていたわけだ。

上の記事だが、どっちの発想で記事を書いているのでござんしょう。

悲観主義が身に沁みとおった現代日本人なら

株ってナア、そもそも下がるモンでしょ・・・

と言って、資本市場を怖がるばかりなのだが、上の日経記事は日本的感性で誰かが書いているのか、と。

そう思いました。

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