今朝の日経を読んで思ったのだが(他紙であっても同じだが)、紙面に掲載される記事は、たとえ同じ主題であっても、同じ記者が書き続けているわけではないのだろう ― 連載と分かっている特集記事を除くとして。
そうでなければ、
これ書いてるヒト、頭の中はどうなってるンです?
と、心配せざるを得ないような記事がママある。
今日の朝刊には
NYダウ反落、一時400ドル超安 景気減速懸念が重荷に
というヘッドラインが踊っていた。
しかし、最近のニューヨーク市場株価が反落するのは、直前に《良すぎるデータ》が公表されたときだ。景気が良いと、FRBの高金利政策の継続が予想され、故に株価は逆に下がるんだ、と。正直、眉唾ものの説明だと思っているが、そう語られることが最近の流行だ。
この理屈が正しいなら、景気減速が本物なら金利引き下げが予想されるので、株価には追い風になるはずだ。
しかし、景気減速が懸念されるので株価が下がった、と。
これでは、
景気が良けりゃあ、金利先高感で株価は下がる、景気が心配になりゃあ、株価は下がる。
株価が上がるのはどんな時で?
オーソドックスな見通しは、景気回復が続きそうなら株価は上昇、景気後退が予測されるなら株価は下落。株価は先行性をもつ。少し前まではこんな風だったが、最近は、(不思議なことに)逆目になっていたわけだ。
上の記事だが、どっちの発想で記事を書いているのでござんしょう。
悲観主義が身に沁みとおった現代日本人なら
株ってナア、そもそも下がるモンでしょ・・・
と言って、資本市場を怖がるばかりなのだが、上の日経記事は日本的感性で誰かが書いているのか、と。
そう思いました。
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