2024年6月28日金曜日

ホンノ一言: 又々「酷い間違い」を公共の電波で流すとはネエ

こんな妄言を吐いている経済関係分野の「専門家」がいるとすれば、経済学を少しでも勉強した大学生なら、ビックリ仰天するに違いない。

政府は「景気対策」と称して公共事業をマタマタ増やそうとしているわけナンですが、これって、要するにお金が往ったり来たりしているだけなんですヨネ。政府が払っている事業費ってどこから出るんですか?最終的には税金ですよね。政府がとった税金を土木事業をする大企業がもらうわけです。その大企業は下請け会社にお金を払う。下請け会社はお金をもらうわけですが、それは最初の大企業が払っているわけですよ。何にも増えてないです。大企業からお金をもらった下請け企業は、今度は孫請け企業にお金を払って仕事をやらせる。孫請け会社はお金をもらいますが、それは下請け会社からもらうわけですヨ。これのどこが景気刺激なんですか!お金のヤリトリだけですヨ、やっているのは。お金が出回って、物価が上がって、そのツケは消費者に回って来るんです!

カミさんが好きな今朝のワイドショーでは、新紙幣対応に必要な機器調達から相当の経済効果が期待されるという財務省の見通しに対して、(小生は初めて知った名前だが)某専門家が上と概ね同じロジック(?)を展開して述べたのだが、イヤイヤ、ビックリして転げそうになりました。


大体、世間の経済はすべてお金のやりとりだ。お金を使わない物々交換はもう僅かでしかない、そんな時代である。それでも「付加価値」は発生しているし、「所得」も発生しているし、日本人の生計は成り立っているわけだ。

この御仁、付加価値という概念を理解しているのか?

所得はどこで発生するのか、分かってる?

そんなレベルの専門家が、どんなルートで民間TVの高視聴率とされるワイドショーに出演する運びになったのか?こちらの方に関心を覚えました。


何も「ケインズの乗数理論」を知っておけとは言わない。これ自体が、大不況期にケインズが新古典派の正統な経済モデルにぶつけたアンチテーゼを超える意味はない。

しかし、経済学部の1年生だって、これくらいは知識として知ってますゼ。定期試験でも必ず出題される。それよりか、「企業部門」のほかに「家計部門」と「政府部門」、「海外」があること位は知っておいてくれ、と。経済を語るなら初歩中の初歩でしょ。

いやはや、最近の民間TV局の低レベルには慣れっこになっていたが、

どうせ無学な視聴者だからサ、ナニ言ったって分かんねえヨ

まあ、この位のノリで番組を編集しているのだろうが、余りにも現代日本社会の普通の人たちが可哀想だ。

イヤな感じになるTV番組を電波行政で保護する必要などあるのでしょうかネエ・・・


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