2012年1月29日日曜日

日曜日の話し(1/29)

昨日は、卒業年次の学生達によるビジネスワークショップが札駅前サテライトにて開催されたのだが、千歳線雪害のためJRが走らず、1時間の遅参となった。自宅はマンションゆえ除雪の労役は免れているが、戸建ての住人は誠に大変であるよし。

雪は、北海道においては只々労働の原因となる厄介者であるが、それでも夜になって静寂の中を帰宅する時、深々と降る雪の中を歩くのは心やすまるひと時である。見あげれば北極星や北斗七星がはっきりと眺められるなら尚更のことだ。小生は、冬空にかかる銀河がいかに雄大であるか、北海道に移住して初めて知った。惜しむらくは雪の上がった晴天の夜にしか見られないことだ。

雪を描いた名作となると絵画では印象派のモネが懐かしい。古くはブリューゲルも雪景が上手だ。


モネ、雪のアルジャントゥイユ、1875年

モネは他にも何枚か雪の絵を描いているが、いずれも暖かく、生命を包みこむ感覚に満ちている。しかし、上の作品をみても、これは雪が降り積もった風景であって、雪が降り積もりつつあるその時ではないようだ。

小生が好む現代洋画家に戸狩公久氏がいる。呼吸を学ぶため模写をさせて頂いたこともある。下は氏が小樽を主題とした名品である。


戸狩公久、北幻(小樽)

まさに雪が天から落ちてきているその時間における港と石造り倉庫を描いている。温かい雪ではないが、モネの雪に比べると意外と饒舌な雪である。冷たくはあるが、雪の下で熱い生命を育てている、そういう雪ではなかろうか。

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