2024年1月22日月曜日

ホンノ一言: 潜在心理は何があっても変わらないものかもしれない

その国の国民の国民心理、無意識の潜在心理というものは、同盟関係など国際外交、マクロ経済状況、歴史的条件などで決定されるもので、そうそう簡単に言論や流行によって変化するものではないのかもしれない。


マスメディアと一口に言っても、一昔前はスポーツ新聞、芸能週刊誌、女性週刊誌は、報道というより娯楽に近かった。そこに「真面目な」記事が載っているとは発想しなかった。通勤電車やバスに乗っている間、退屈しのぎに読む面白い読み物として存在していた、というのが個人的な記憶である。

現在のネットは、その一昔前のスポーツ新聞のような役割を果たしていると、前にも投稿したことがあるのを思い出す。

小生、相当の偏屈者であるので、これも偏見かもしれない。が、下のような議論はどうだろう?

最近、ワイドショーでブレーク中の泉房穂・元明石市長と石原伸晃・元自民党幹事長の対談で以下の様なやりとりがあったよし:

石原:私も派閥の会長をやってましたけど、派閥はお金を配るために作っているわけではなく、私を総理総裁にしようとみんな集まってきてくれるわけです。『派閥は全部いらない、解消だ』と言っても、人が集まればグループは必ずできる。なんのためにグループを作るのか、高い志があれば、派閥があってもいいと思う。

泉:私としては、派閥は必要ないと思います。あと『企業団体献金』『パーティー』『現金での授受』の3つはやめたほうがいい。派閥だけの議論ではなく、『お金の力にものを言わせた政治』から『国民の気持ちを考える政治』への転換をすべき(です)。

Source: Yahoo!ニュース

Original: smartFLASH

Date:  1/17(水) 17:35配信

URL: https://news.yahoo.co.jp/articles/e7f6170829c901c7d7332616042fa9246b1feb97

多くの人は、石原氏の発言は中身のない建て前、泉氏の意見は本筋をついた正論と思うのだろうナア、と。


しかし、石原氏の理想論はともかく、泉氏の

 『お金の力にものを言わせた政治』から『国民の気持ちを考える政治』への転換をすべき(です)。

という部分には、異論がある。

もし米大統領への返り咲きを狙っているトランプ・前大統領が 

カネの力にものを言わせる政治から、アメリカ国民の気持ちを考える政治への転換をすべきである。

こう発言すると、日本人はどんな気持ちになるだろう。

カネでアメリカを支配しようとするM7(=マグニフィセント7:アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア、テスラ、メタ)の希望など無視しておけばよい。アメリカ国民の気持ちこそ第一だ。ワシントンでロビイングにつとめる日本政府や日本企業の働きかけに影響されるとすれば、それは不正だ、アメリカ国民の気持ち(だけ)が大事だ。ウクライナ政府や欧州諸国の希望に忖度するよりは、まずアメリカ国民の気持ちを優先するべきだ。それが"America First!"というものだ。MAGA(=Make America Great Again)こそ私の変わらぬ志である。

(こんな発言があろうとは予想できないが)こう畳みかけられると、どう感じるだろう。事実の一端をついているだけに、そこに「敵意」を感じて余計に反発するだろう。「日本を守ってくれるだろうか?」と疑心暗鬼になって不安になるに違いない。 

日本国民の気持ちは

アメリカの大統領なら、そりゃアメリカ人の気持ちに寄り添うべきだワナ

こんな風なものだろうか?

むしろ日本人の大半は、アメリカ人の気持ちを第一に考える政治を志すトランプ大統領候補に強い危機感をもつのではないだろうか?

もしアメリカ大統領にアメリカ人の気持ち以外にも配慮してほしい要素が世界にはあると考えてほしいなら、そう考える日本人は日本の国会議員達にも同じことを希望するべきであろう。


そもそも「国民」って、具体的に誰のことだろう?

国の政治家の仕事はどう定義されるネン?

要は、こういう問いかけである。


韓国で言う「ネロナンブル」は見っともないですぜ:

私がすればロマンス、他人がすれば不倫

手を変え、品を変え、同じような意見がなぜ出てくるのだろうか?これは前にも投稿したことがある。

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