TVでも報道されていた ―ワイドショーでやっていた記憶は定かでないが ―以下の話題だ。
政府は19日、ウクライナの復旧・復興に向けた「日ウクライナ経済復興推進会議」を東京都内で初めて開いた。地雷除去などの「緊急復旧」から同国の主要産業である農業の支援、デジタル化を通じた産業の高度化まで、各段階において官民一体で支援する方針を打ち出した。両国は、個別の協力分野を記した計56本の覚書にも署名し、日本の長期的な支援を盛り込んだ共同声明を採択した。
Source:読売新聞オンライン
Date:2024-2-19
URL:https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240219-OYT1T50140/
日本=ウクライナ復興経済協力である。
カミさんはこれは変だと言っている。
カミさん:能登地震で復旧が大変な時に、ウクライナにお金を割く余裕なんてあるのかなあ?
小生:日本に出来ることは軍事じゃなくて、もっぱら復興するための経済協力だからね。
カミさん:復興しなくちゃいけないのは能登半島もそうでしょ。ウクライナは外国だよ。何かしてもらったことあるの?
小生:情けは人のためならず・・なんだよネ。日本だって、敗戦後に敵国だったアメリカの温情に援けられて復興できたんだよ。何も日本の敵国を助けるわけじゃない。西側が軍事支援している国を日本も仲間として出来ることをしようってことさ。
カミさん:日本でいま困っている人がいるのに・・・賛成できないナア。
小生:大阪万博、どうするのかなあ?
カミさん:そっちは興味ないし・・・
情報番組を視ながらこんな話をした。
実は、こんなことも言おうかと思ったのだが、止めておいたのだ。
雪が降った。だけど、いま腹がシクシクとして痛い、下痢してるから、雪かきしないでおくかなあってサ、そんな日もあるよね。気持ちは分かるし、同情もするけどサ、雪が降ったら雪かきしないわけにはいかないよね。みんなが、いま疲れてるとか、忙しいからとか、しんどいとか、その位の理由でするべき作業をしないことにしたら、どうなる?その界隈は雪に埋もれて、自分達が困るんだよ。公共機関は道路や学校、市立病院前の除雪で手一杯なんだからね。原則、援けちゃくれない。外交も同じだよ。自分がいま実行した方がいい事は、取り込み中でバタバタしていても、出来るだけやった方がいい。努力している所を見せなくちゃ。やらないとゼロだからね。エッやらないの?それでいいの?・・・ってことだわね。
ベストの戦略、たとえ最適の選択であっても、その選択にはメリット、デメリットがある。デメリットを最小化する政策を選びたいところだが、それは《メリット-デメリット》、つまり純利益を最大化する政策ではないかもしれない。
もっぱらメリットを最大化する政策を選ぶのは、いわゆる《オポチュニスト》つまり機会主義者であって、外からみると信用できない。まるで戦前期・日本の帝国陸軍を思い出させる愚行である。
しかし、昔の失敗に懲りて、もっぱらデメリットを最小化する選択を繰り返すのは、政治的には安楽で落選の心配はないが、決めるべき人が決めるべき事をやっていない点は同じである。
メリット-デメリットを冷静に評価して、最適選択を特定し、それが実行できるよう社会的理解を形成しようと努力する本当の政治家は、戦後日本においては極めて少数(あるいは皆無?)であったような気がする。
安倍元首相も生涯の目標であった憲法改正をついに果たせなかったが、余りに多くの寄り道をしたからだと思っている。
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