風邪は引き始めが肝心である 。インフルエンザもそうである。『風邪は万病のもと』という格言は生きている。
重くなってから病院に来てください、と。
それじゃあ、助かる人も助からないんじゃないですか?
どうやら(一部の)医療関係者にとっては上のような認識は間違っているようだ。
こんな投稿もある。:
モーニングショーで軽傷者を早く見つけて重症化を防ぐとテレビで述べていた医師がいましたが、早期診断してもしなくても新型コロナウイルス患者の転機は変わりませんし、早期に見つければ重症化させない方法なんて実験的投薬含めてまだ確立されていません。
URL:https://blogos.com/article/438799/
投稿者は早期治療に意味はないと考えている。まあ、ウイルスを直接的に攻撃する薬剤はないわけだから、それはそうなのだろう。インフルエンザなら(発症後一定の時間内であれば)検査をしたり、特効薬を投与したりと、医師がすることはあるが、新型コロナによる風邪には出来ることがないということなのだろう。出来ることはないのだから、自宅で安静にして休んでいなさいという判断は理に適っている。
重くなったら来てください、と言うのもネエ……、という気持ちも残るのだが。
上の引用の冒頭にも引き合いに出されているが、同じ医師でも軽症者を早期に見つけて重症化を防ぐという人もいる。要するに、医師によって治療方針は異なるようである。これまた、当たり前の状況だろう。
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治療方針は医師によって異なるだろうが、早期に治療を始めることに意味があるという医師がいる限り、早期治療を選択可能にしておくことは無意味ではないと小生は思う。
ただ、新型コロナ。最終的な収束点を見通しておくことも大事かもしれない。何しろ、海外専門家の一部には『人類の3分の1が罹患する』と予測する向きもあるのだ。
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いゆわる普通の風邪はコロナ型ウイルスが病原となっているものが多いと聞く。小生は一度風邪にかかると熱は出ないまでも、いつまでも咽喉に違和感が残り、時には咳も長く続きがちである。治ったと思っても、またぶり返したりする。友人の中には『風邪なんてかかったことがない」という御仁もいた。それほどではないが、風邪で病院に行くと聞いて、「ホントか」と驚かれたことも多い。風邪に対する抵抗力は人によって様々である。
ウイルスという異物が体内に侵入(=感染)したときの反応は、個人差が大きいはずだ。これはアレルギー症状にも似ている。同じ果物でも平気な人がいれば、激しくアレルギー反応を起こす人がいる。
新型コロナ・ウイルスに感染した人の大部分は軽症であるようだ。無症状の人もいる ― 無症状感染というのは検査をしているから初めて分かることで、無症状であれば普通は検査はしないはずだ。ところが、一部の人は激しく症状が出て、重症化する。まるで花粉症か何かのようである。
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多分、重症化する人には何かの共通点があるのだろう。研究が進めば明らかになってくるだろうが、やはり1年、2年、あるいはもっとかかるかもしれない。アレルギー症状には抗ヒスタミン剤やステロイド剤が開発されているように、症状を緩和する薬剤も開発されるだろう。
治ったと思っても新型コロナ・ウイルスは感染者の体内で死滅はせず、幾分かは生存し、多くの人はそのまま検査をしても陰性で、普通に暮らしていくのではないか。その場合でも、ウイルスは放出され、生活の中で感染する人がおり、感染した人は「どこかで風邪をもらった」と思いながら症状を緩和する薬を服用するも、耐性のない一部の人は激しく症状が出て(小生も風邪で病院にいったが)病院外来で診察を請う。今でもインフル以外の通常の風邪は対処療法である。
多分、最終的にはそんな世界に(数年をかけて?)なっていくのではないかと、専門外の小生は予想している。
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なので、現時点の「陽性・陰性」という検査自体には、もはやそれほどの意味合いはなくなりつつあるという、上の引用は主旨としては同感である。
最も知りたいのは、新型コロナ・ウイルスに対して自分は<耐性>があるのかどうかという判定結果である。アレルギー検査と似ている ― まあ、当分はこんな判定など不可能だろうが。
新型コロナ・ウイルスがいつこの世界に誕生したのか。それは分からない。が、人類社会に入ってきたのは、(最近の報道を信じれば)中国・武漢でヒト・ヒト感染が確認された時である。武漢市当局の責任(?)は大きい。今後の新型コロナ・ウイルスの消長は予測しようもないが、今は「世界にはその種のウイルスもいる」という現実を認めて対応しながら生きていく。そんな段階になった、と思う。
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