2011年7月3日日曜日

日曜日の話し(7/3)

日曜は仕事とは関係のない話題を気の向くまま書き留めている。いわばマイオウン・ツレヅレ・ストーリーなわけだが、先週、毎月予約購読していた雑誌の裏表紙にあったモネの絵を言った。確か、セザンヌもあったと思うし、絵は有名なサント・ビクトワール山だったと思う。

セザンヌ、サント・ビクトワール山

この山は、何枚も描いているので、1880年代末か最晩年に近い1905年前後の作品か、現時点、確認できていない。少年時代に雑誌で見たのは、別のサント・ビクトワール山だったかもしれない。

いま見ると、たとえ画像ファイルであっても「いいねえ」と感じるのだが、子供がみると「これくらい誰でも描けるんじゃないかなあ」と、へへーといった感じ。これだけは覚えているのだな。

そういえば、ドランの絵も、一度、裏表紙になっていた。何が載ったか、流石に忘れたが、辟易したことだけ覚えている。たとえば下の絵のようだった。

ドラン、ロンドン・ブリッジ、1906年

ロンドンブリッジにも複数の作品があるのだが、これも1906年だと思う。テレビの散乱光ではないが、子供の目には刺激が強すぎた。

しかし、今はフォービズム(野獣派)、好きですよ。日本では佐伯祐三とか荻須高徳かな。カンディンスキーと比べても意味はないが、敢えていうと、ドランって人、インテリではない。知性のきらめきは感じない。レオナルドとか、知性を感じるでしょ?それはない。というか、ドランは美術史上、最も人付き合いの下手な人物であったそうだ。

何をきいてもア~う~としか言わず、道で知人を見かけると、恥ずかしいのか路地にサッと隠れ、パーティに招待されても返事を一度も出したことがなし。いやあ、それでも一家をなしたのだから、人間、我が道を行けばよい。ま、ドランを少年向けの雑誌に採用したのは、そこまで伝えたいということではなかったのだろうが・・・とにかく小生にとっては気が楽になる「癒し系」の画家なのだ。

ちなみに年を経てからドランは、極めて古典的な作品を描くようになった。振幅が激しい人だ。元祖ミステリアスでもあったのでしょう。

0 件のコメント: