2019年2月27日水曜日

不思議な新聞記事の一例

マスメディアは民間企業である。である以上、経営姿勢や行動パターンには合理性がなければならない。理にかなわないことばかりをやっている企業は、人間もそうであるが、いずれ生存の危機を迎えるというのは自然の法則である。これによって「進化」という現象が生まれてくる。

なので、報道記事に不思議なものがあるというのは、それ自体が逆説的存在だ。

 いずれも、米国を核攻撃する能力を北朝鮮に与えないための手段を模索しているトランプ氏が間違っていると言うための例ではない。それに、ノーベル平和賞を共同受賞し、それをオスロから世界にひけらかすチャンスに魅力を感じた正恩氏が、非核化に向けた純粋かつ検証可能なディールに至る―そしてそれを尊重する―シナリオもあり得る。 
 だが今週の首脳会談が行われる場所、そしてノーベル平和賞の悲しい歴史は、私たちに教訓を与えている。共産主義世界の大半が消えた中でも、ベトナムと北朝鮮は共産主義国家のまましっかり残っている。それは、両国の指導者が世界を分かっていないからではない。 
 ベトナム入りしたトランプ氏が周囲を見回せば、73年のノーベル平和賞という欺まんをハノイ(米国が防衛を約束した南ベトナムをのみ込んだ共産主義国家の首都だ)があざ笑っていることに気づくだろう。ノーベル賞の呪いがなくても、正恩氏だけで手いっぱいであることも分かるはずだ。
 (出所)ウォール・ストリート・ジャーナル、2019年2月27日

『共産主義世界の大半が消えた中でも、ベトナムと北朝鮮は共産主義国家のまましっかり残っている。』とはネエ・・・絶句であります。

一体誰が書いたの?William McGurnという御仁か・・・

こんな風に共産主義国家と言うなら「中国とベトナム」と言うべきだ。それに北朝鮮は、共産党独裁ではなく、一族独裁国家であり、むしろ「王朝国家」という言う方が適切だ。

WSJにしてこんな記事が載っている。虚心に新聞記事を読んでいると、世界に関して飛んでもない誤解を抱きそうである。「世界を分かっていない」のはまだましである。

何が怖いといって、今風のマスコミほど怖いものはない。

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