2011年4月8日金曜日

Get baack! 震災直前の日本経済

4月6日に内閣府から公表された景気動向指数の一致系列(生産や販売データの平均的な動き)と先行系列(株価など先行性をもつ経済データの動き)をグラフにすると、そぞろ感慨をもよおす。というのは、基礎になっている経済データは2月までのものであり、2月末までに日本が辿りつつあった経済の姿は決して悪いものではなかったからだ。

昨年の秋頃に生産や販売全体が停滞気味になって、財政出動による景気下支えも息切れかと心配されたのだが、アメリカ経済が予想外に回復してきており、新興国がとにかく好調、むしろインフレが心配されるほどになってきていた。

次回は想像を絶する生産の低下が明らかになる。経済の先行きが不透明になり不確実性がまして来る様子は、たとえば今月までの情報を利用して来月の予想をする時に、どの程度の予測ミスを覚悟しておくべきかを測定してみると分かる。これはカルマンフィルターという手法を使って簡単にデータから引き出すことができる。3月のデータが出た時点でやってみよう。

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