2011年4月13日水曜日

価格の動きに変化はあるか?

3月25日には以下の動きが報道されていた:
国土交通、経済産業など4省庁は、東日本大震災からの復旧に向けて不足が心配される住宅建設資材の価格や需給動向を緊急調査する。・・・
小生のブログでも<見えざる手>の活用に背を向けるべきではない旨、投稿をした。


本日、企業物価指数が公表された。新聞記事は後で読めなくなるおそれがあるので、記事全文をペーストしておこう。出所は日本経済新聞WEB版:



企業物価3月2.0%上昇、10年度は0.7% 震災の影響限定的 

2011/4/13 11:29
 日銀が13日発表した3月の国内企業物価指数(2005年=100、速報値)は104.7となり、前年同月に比べ2.0%上昇した。上昇は6カ月連続で、上げ幅は08年11月以来2年4カ月ぶりの大きさ。原油など国際資源価格の高騰が主因で、世界的な物価上昇が日本にも波及してきた。東日本大震災による影響は限定的だった。
 企業物価指数は企業が出荷や卸売り段階で相互にやりとりする製品の価格水準を示す。調査対象の855品目のうち、355品目が上昇し、割合は41.5%に達した。2月の確報に対して上昇品目が増えた。10年度全体では前年度比0.7%上昇した。
 業種別では石油・石炭製品が17.3%上昇。アジア需要の増加や中東情勢の混迷による原油高がガソリンなど石油製品を押し上げた。鉄鉱石などの上昇により、鉄鋼が11.0%、穀物高の影響で加工食品も3.7%上昇した。
 震災によるサプライチェーン(供給体制)寸断は現時点では物価全体に大きく影響していないものの、一部品目では価格が上昇している。岩手・宮城地域の複数工場が被災して品不足に陥っている合板は国内品、輸入品ともに上昇。震災後、価格交渉自体が延期になっているケースもあり、4月以降の価格交渉に影響が出る可能性もある。
 最終消費財への価格転嫁が難しい状況で、原材料価格の上昇が続けば、企業の経営環境が悪化する懸念がある。
以上のように「震災によるサプライチェーン寸断は現時点では物価全体に大きく影響していない」ながらも、一部の品目では価格が上昇していると報告されている。更に「4月以降の価格交渉に影響が出る」可能性がある。寧ろ、世界的な原油価格上昇が心配だ。
× × ×
先頃会った人から教えてもらったことだが、機械は据え付けられるが、建て屋の工事がストップしているので工事全体が停止している、ということだ。設定価格で資材が回らなくなったのであろう。今後の物価には厳重な注意が必要だ。と同時に、価格を規制しようという霞ヶ関の規制本能にも注意を払わなければ、今度は政治ばかりではなく、経済全体が機能不全に陥るだろう。

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