2020年11月29日日曜日

ホンノ一言: これが「邪推」でなければ幸いだ

 テレビ局や新聞社、週刊誌の編集局は、何が日本社会にとって最善であるかなどと考えながら番組を作ってはいない。記事を書いてはいない。

視聴率向上のためである。売り上げ収入の為である。つまり利益のためである。

故に、マスメディアの胸中にある本当のホンネは、世間に荒波がいつも立っていてほしい。できれば誘拐事件が発生してほしい、爆破事件があってほしい、今の時代ありえないと思われている「内乱」が起こってほしい……。まさか、ネ。

午睡でみる夢は大体は悪い夢である。うなされる。

目覚めてから「しかし……」と思う。

日本で、というのは流石に願わないだろうが、アメリカで「第二の内乱」とでも思われる武力紛争が突如として勃発したら・・・。それは日本のテレビ局にとっては「夢のような大事件」であろう、と。毎日特集を組むワイドショーの視聴率は50%を超えるだろう。これを願望しないはずがない、と。

スポンサーは、自社商品のプロモーションを依頼する。広告企業、メディア各社は依頼者の利益に沿って行動をする。なにも反社会的ではない。なにも悪くはない。しかし結果としては反社会的な行動をしてしまうことがあるという意味で脆弱性がある。弁護士をしばる倫理基準、マスメディアをしばる倫理基準、公認会計士をしばる倫理基準……、幾つもの倫理があるのだろうが、結果として社会を時に破滅に導きうるのも、やはり倫理であるのかもしれない。非合理な開戦を決意した昭和16年当時の関係者にもまた各自それぞれの倫理はあったに違いない。誰にでもその職業の「倫理」はある、その地位の「倫理」はある、つまりそんな「倫理」がその人の「正義」を決め、誰でも「正しいこと」をしたいと常に願っているものだ。

こんな風なことを考えた。

0 件のコメント: